《異業種に学ぶ》花・フラワーギフトの「カレンド」 自家需要向け強め伸び

2020/11/21 06:30 更新


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 花恋人(奈良県橿原市、野田将克代表)が展開する花・フラワーギフト業態「カレンド」が、自家需要向けの強化で、商業施設に来館するファミリー層を取り込んでいる。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が明けた6月から、イエナカ消費を追い風に売り上げは前年を超えた。新たに雑貨を増やしたショップ形態にも乗り出しており、来期(21年11月期)は関東圏の広域型SCへの出店を広げていく。

(疋田優)

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 同社の創業は1971年。切り花や鉢花、観葉植物など花関連商材を扱う小売業だ。屋号のカレンドの店舗数は郊外SC軸に現在24で、関西での知名度は高い。客層は家族を持つ女性で、毎週切り花を購入する顧客も持つが、花をモチーフにした石けんなどが贈り物として人気で、自家需要よりもギフトとして購入する客が多い。標準売り場面積は約50平方メートル、客単価は年平均2500円。

家で楽しく過ごす

 最近は「花屋のベンチャー」を掲げ、ギフト兼自家需要向け新商品開発で積極攻勢をかけている。コロナ禍の前もギフト需要で安定していたが、コロナ禍を経て「おうち時間を楽しく過ごす」をテーマに、鉢や皿に代わる新たな花のビジュアル販売を強化中だ。第1弾は春に販売開始した傘に花をアレンジし「アンブレラブーケ」(花と傘のセット販売)。夏にはアイスクリーム容器に花をアレンジしたセット商品を出して、アンブレラブーケは今も売れ筋の上位となっている。

 今秋には店舗のVMDも変革。アパレルのノウハウを取り入れ、9月の連休には店舗全体の演出を統一。9月の売り上げは2ケタ伸び、6~9月は前年同期を上回り成長している。

 10月15日にはセット品第3弾となるティーカップに花を生けた「ティーカップブーケ」を新たに販売した。花とカップの色合わせで華やぎのある、ありそうでなかった組み合わせで、自宅でのクリスマスギフト需要などを狙う。価格は3800円と5000円。

「ティーカップブーケ」はギフトにも自分用にも

花屋の発想を超え

 今後はバッグやポーチ、ハンカチなどの雑貨・小物類を取り入れた新ショップも増やす計画。「これまでの花屋の発想を超え、花にまつわる商品を通して様々な楽しみ、利用価値を提供しながら、カレンドをブランド化していきたい」(鈴木将之執行役員ブランド開発担当)としている。

 来期の出店計画は全国SCを対象に15店。関東圏での出店を強化し、アパレルが多く入るフロアに出る方針。

花を楽しめるビジュアル豊かな商品、店舗VMDを強化中の「カレンド」川口前川店

(繊研新聞本紙20年10月16日付)


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