老舗柔道着メーカーの九櫻 刺子生かし製品事業を本格化

2020/07/20 06:29 更新


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 創業102年の老舗柔道着メーカー、九櫻(大阪府柏原市、三浦正彦社長)は、柔道着で培ってきた刺子生地を生かし、素材販売およびカジュアル衣料など製品事業を本格化する。

 同社は柔道着をはじめとする各種武道着を扱い、国内で織布・染色・裁断・縫製までを一貫生産する世界で唯一のメーカー。64年の東京五輪の日本選手団の柔道着を提供、今も厳しい規格をクリアする国際柔道連盟認定の柔道着であり、世界のトップ選手が愛用している。創業100周年の18年、早川繊維工業から国内外にブランドが知られる九櫻に社名変更した。

 「これからの100年を考える上で、2年前から新規事業を模索。刺子生地を生かした事業がやはり一番の強みと考えた」と三浦社長は話す。

三浦正彦社長

 半年前に繊維事業部を設けて事業化に着手。この7月には京都紋付と協業し、「黒染九櫻刺子Tシャツ」やマスクなどをマクアケのクラウドファンディングで販売、7月末までの実施だが、既に目標の30万円に対し100万円近い額に達している。

 現在、ジャケットやブルゾン、パーカ、デニム関連製品、バッグ、シューズなど様々な用途での試作と販路開拓の最中だ。九櫻のマークを入れたオリジナルジッパーなども活用する。自社生産の難しいものは、生地販売あるいは外部企業との協業製品やダブルネームで販売する予定。生地染め、製品染めなど様々な技術課題の解決も進めている。

 今春は経済産業省の「ジャパンブランド」認定を得た。九櫻柔道着の愛好者は世界でも多いため、海外市場の開拓も狙う。来年2月、独・フランクフルトで予定される「アンビエンテ2021」の「ジャパンスタイル」などへの出展を検討中だ。

京都紋付と協業した「黒染九櫻刺子Tシャツ」

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