ジンズ 子供の目を守る「見る育プロジェクト」発足 

2018/08/01 10:59 更新


 アイウェア製造小売りのジンズは、小学生向けプログラミングスクール「テックキッズスクール」と共同で「見る育プロジェクト」を発足する。20年度から小学校でプログラミングが必修化されるなど、子供たちがデジタル機器を学習で使う機会が増える一方、子供の視力低下が加速している現状を背景に発足。親や子供に光や目に関する知識を提供し、未来を創造していく子供たちの目を守ることの大切さを伝えていく。

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 ジンズは〝人々の生活を豊かにする〟ことを企業理念に掲げ、アイウェアの販売と同時に、健康な目が育まれる社会の実現を目指し、多様な活動を行っている。テックキッズスクールは、小学生向けプログラミング教育事業を手掛けるシーエーテックキッズ(東京)が運営。プログラミング言語や技術の習得に加え、設計や表現、物事を前に進めるなどの力を育む目的で活動。同時に子供たちが今後も、健康的に学習を続けるための環境作りの必要性を感じていた。

 両社は、昨年12月に文部科学省が発表した17年度学校保健統計調査結果で、小中学生の裸眼視力1.0未満の割合が過去最高になった点に着目。小学生の約32%は裸眼視力が1.0未満で、40年前の倍近くに増えている現状から、目を守る大切さをICT(情報通信技術)教育で伝えることが不可欠と考え、共同プロジェクトを発足した。

 プロジェクトの活動第1弾では、実態を明らかにするため小学生の子供を持つ親約600人を対象に、「デジタル環境およびICT教育における意識調査」を実施。調査結果から3人に1人の子供がICT教育を受けており、9割の親が目への影響を気にしていることが分かった。また回答者の約9割が「デジタル機器使用時の対策が必要」と感じながら、半数以上が「具体的な対策が取れていない」と答えた。

 プロジェクト第2弾の活動として今夏、テックキッズスクールが開催するプログラミング入門ワークショップ「テックキッズキャンプ」内で「見る育講座」を行う。プログラミングの授業中の休憩時間を利用し、目と光について学ぶ機会を提供。帰宅後、親子で目と光について知識を深められるように「見る育ハンドブック」も配布する。今後も継続的に活動する予定だ。



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