コロナ禍が収まる中で外出機会が通常に戻ってきたが、バッグ、財布市場の回復はまだ半ばだ。その中でも「サイフの日」のプロモーションが定着してきたほか、技術認定制度も軌道に乗ってきた。コスト増などの問題も抱えるが、今後の市場の回復に向けての取り組みに力を入れる。
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「サイフの日」が浸透
――業界の状況、市況は。
現状はあまりよくはありません。旅行需要に直結したキャリーバッグなどは良いでしょうが、バッグ全般や財布は特に好転したという状況でもありません。訪日外国人が戻ってきたと言われますが、ラグジュアリーブランドやインフルエンサーを活用した一部のブランドなどは好調でしょうが、我々製造業では実感できてはいません。キャッシュレス化が進んでいるようですが、現金を併用する層が大半で、財布の売れ行きに対する影響はまだ小さい。若年層は小さい財布に着実にシフトしていますし、スマホケースのようなものが広がっている変化も見られます。
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