《先輩たちの第一楽章》ヤマサワプレス 松浪希峰さん チームで作る達成感

2025/06/26 06:25 更新NEW!


ヤマサワプレス 松浪希峰さん

 22年に新卒入社しました。本業はアイロンプレスですが、主に古着の再生プロジェクトに携わっています。特定の部署名はなく、強いて言うなら〝企画〟ですが、縫製まで幅広く物作りしています。入社時からこのプロジェクトに所属しています。

【関連記事】《先輩たちの第一楽章》ゾゾ 守屋志能さん 発信は丁寧かつ積極的に

 昔からファッションと自然が好き。大阪文化服装学院在学中に「クリエイターとして作った後の責任を持たないと」との意識が芽生える一方、当時は知識も乏しく、どうすれば自然に循環する物作りができるのだろうと葛藤していました。卒業が迫ったころ、ヤマサワプレスと三越伊勢丹など小売店が組んだ企画「デニムdeミライ」(当時)に参加し、デニム製品をリメイクして阪急うめだ本店で販売しました。その活動を機に会社を知り、興味を持ちました。

 入社1、2年のころは大変でした。自分ができることを自ら探し、どのようにチームでプロジェクトを大きくできるか、道なき道を行くことは決して楽ではありませんでしたが、そこに達成感を覚える場面もたくさんありました。廃棄寸前のデニム製品がみんなの手仕事で素敵に仕上がった瞬間はひとしおですね。

 他社と物作りする機会もあり、毎日が新しい発見や学びに満ちています。環境に配慮した服作りでいかに利益を出すのか、そのバランスが難しい。循環型の服作りに取り組む企業が増えるように、自社を知ってもらうきっかけ作りも必要かなと思っています。

 素材・製造・商社面と連動し、新入社員の少し上の先輩たちに仕事のやりがいと面白さを聞きます。



この記事に関連する記事