ジャパンイマジネーションは基幹のヤング向けブランド「セシルマクビー」では試行錯誤が続くものの、25歳が中心対象の「ビーラディエンス」や30~40代向けの「ソフィラ」が健闘している。両ブランドとも国内縫製、国内生地の比率を高め、商品と価格のバランスの良さで客をつかんでいる。
通勤着を含めたきれいめエレガンススタイルを提案するビーラディエンスは、5月の既存店売り上げが前年同月比6%増となった。3~5月の売り上げも予算を上回ったという。
数シーズンかけて、刺繍、オリジナルプリントなどの凝ったディテールの商品を増やしてきたことが客単価向上につながった。強みのブラウスとスカートとのセット提案も実り、5月の客単価は1万5000円前後となった。トレンドを加味し、ミディー丈のスカートを増やしたことなどで、30代客もつかんでいる。
17~18年秋冬も、引き続きブラウスとスカートを打ち出す。昨年も好調だったウールコートは10月投入で「昨年よりも更に仕掛ける」という。ウールコートの中心価格は4万円前後。
ソフィラは、3月にオープンしたルミネ新宿・ルミネ2の店舗の売り上げが計画通りで推移した。既存店売り上げは、ほぼ前年並みのペースという。ルミネ2への出店によって、「他店の売れ筋の廉価版を作っても、それは客がうちに求めているものとは違う」と改めて感じたことから、強みである「コストパフォーマンスの高さ」「オンとオフの両シーンで着られる」という軸をぶらさずに提案。オリジナルプリントや、オリジナルカラーを増やしている。
秋冬は、ブランドの強みであり、常に売り上げの約3割を占めるブラウス(中心価格1万2000円)を素材バリエーション豊富に揃える。これまではあまり販売してこなかったマウンテンパーカ(2万5000円)やフード付きトップといった、ややスポーティームードの商品も新たに投入する。
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