伊藤忠商事 米「ブルックス」の独占輸入販売権を取得

2019/04/12 06:28 更新


 伊藤忠商事は11日、米ランニングシューズブランド「ブルックス」の日本市場における独占輸入販売権を取得したと発表した。アキレスを通じて20年春夏から事業を始め、3年後に売上高30億円(小売りベース)を目指す。

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 ブルックスは1914年、米ペンシルベニア州でジョン・ブルックス・ゴールデンバーグ氏が創業し、シューズの製造を始めた。70年代にはジョギングブームを受け、EVA(エチレンビニルアセテート)のソールを使ったランニングシューズを世界で初めて開発。00年代は、ランニングに特化したビジネスを推進してきた。

 近年は衝撃に応じて最適な素材のクッション性が変化するクッショニングシステム「ブルックスDNA」、3Dスキャンによるフルカスタムシューズの開発など、革新的な機能の開発に取り組んでいる。製造工程では国際的な環境認証の「ブルーサイン」を取得しているほか、生分解性を持つミッドソール素材の開発など「環境配慮への意識も高い」(伊藤忠)という。

 米国ではランニング専門店でのシェアが高く、本格派ランナーを中心にビギナーまで幅広い層を捉えている。現在は世界50カ国以上で販売し、日本では12年からカスタムプロデュース(千葉県我孫子市)が国内の販売代理店を務めている。

 伊藤忠は、「アキレスと経験とノウハウを融合し、国内ランニング市場でシェアを拡大し、健康的なライフスタイルを提案する」という。女性ランナーにフォーカスしたイベントの開催や、3Dスキャンによるフルカスタマイズシューズの普及に取り組み、ブランドの価値・認知を向上する施策を打つ。スポーツ流通だけでなく、セレクトショップなどにもさらに販路を広げる考えもある。

「ブルックス」


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