国際繊維機械展ITMA サステイナビリティーを機械がけん引 アジアからの来場多く

2023/06/09 11:15 更新


デジタルプリント関連では水を極力使わない技術が話題に

 【ミラノ=中村恵生】国際繊維機械見本市のITMAが6月8日から伊ミラノで始まった。47カ国・地域1709社が出展し、前回19年のバルセロナ展と比べて3%スペースが拡大した。「この4年でサステイナビリティー(持続可能性)が重要テーマになっているが、それをけん引するのがITMA」(主催者CEMATEXのエルネスト・マウラー代表)とし、各ゾーンでサステイナブルが前面に出された。

 前回展からちょうどコロナ禍の3年強をはさみ、世界的な移動制限解除の絶好のタイミングに重なった。初日から欧州だけでなく、インド、パキスタン、バングラデシュ、中国といったアジアの繊維生産国から多くの来場者が集まった。

   

 出展の最大スペースは開催国の伊で422社30%を占めた。次いで独が198社15%、3番目がトルコで191社12%となった。欧州以外では、参加が懸念された中国が231社7%、インドが181社6%。このほか、ウクライナ、チュニジア、エストニア、ノルウェー、パナマ、ペルーといった各国から初めて出展があった。日本は22社でうち7社が初出展。それ以外にエプソン、ミマキエンジニアリングなど欧現法が出展した。

 分野別では、染色・仕上げ329社、紡績257社、織機161社、プリント146社、編み機128社の順。またリサイクル関連31社、ソフトウェア47社はどちらも前回比倍の出展があった。

 重点テーマは環境配慮、インダストリアル4.0、AI(人工知能)活用、デジタル化など。特に顕著に見られたのが、3回前の11年以降盛り上がりを見せるデジタルプリント関連だ。水をほとんど使用しない顔料プリントに特化して初出展した京セラ、昇華転写や顔料転写といった〝ドライプロセス〟に絞って展示するミマキエンジニアリングなどサステイナブルに関わる提案が活発になっている。

 このほか会期中、新技術や次世代技術に焦点を当てたセミナーシリーズ「イノベーター・エクスチェンジ」など開かれる。

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