「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」は、70年代に着想を得た20年春夏を披露した。人気アイテムのシンプルなジャケットとストレートパンツを、フラワーモチーフやパッチワーク風のハッピーなプリント、爽やかなピンク、ブルーのストライプで新鮮に見せた。
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ピンクパールシルクのラップドレスは、素材のしなやかさでさりげなくボディーラインを引き立たせる。大小のポケットをアクセントにしたカラフルなデニムのフレアパンツは、イネスのスタイルには欠かせない、ちょっとした甘さを利かせた。
「私が生きた70年代ファッションを、大好きなフラワープリントやカラーデニムで再解釈しました。Tシャツにシルクのロングスカートを合わせるなど、こんなミックスがパリジェンヌのスタイルです」とイネス。そして「アイテムや色をたくさん重ねるのはとてもリスキー。洗練とは、例えばコットンパンツとスウェットシャツにスニーカーで十分。服を買いすぎると自分のスタイルを失ってしまうように思う」とアドバイス。
「ジャポネーズ(日本人女性)はとてもセンスが良い。特に代官山で見るファッションはパリより上級」と加えた。

(パリ=松井孝予通信員)