インディテックス1月期業績 増収増益、EC27%伸び

2019/03/25 06:30 更新


 インディテックスの19年1月期業績は、売上高が3%の増収となり、日本円換算(1 ユーロ =126円)で3兆3000億円となった。既存店売上高も前年比4%増となり、主要市場で、ザラをはじめとする全てのストア業態の販売が伸び、実店舗、EC双方ともに伸びた。ECは27%増となり、全社売上高の12%に達した。

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 売上高は261億4500万 ユーロ で3%増、EBITDA(金利・償却・税引前利益)は54億5700万 ユーロ で3%増、純利益34億4400万 ユーロ で2.2%増だった。総利益は148億1600万 ユーロ で3.8%増。総利益率は56.7%と前期より0.4ポイント上昇した。この結果、販売・管理費は増えたが、利益の各段階で増益を果たした。

 増収増益を果たした要因について同社は、実店舗とECを継ぎ目なく結ぶ取り組みの成果と説明する。実店舗は56カ国・地域に7490店あるが、18年度も好立地への移転、増床を進めた。在庫一元化で、ECで注文した商品の店頭での受け取り、返品が可能になり、来店客が増え、実店舗の既存店売上高も増収となった。

 ECも前期より3割近い増収となった。昨年11月にはECの新プラットフォームも稼働し、実店舗がなくてもEC経由で買える国・地域が202まで拡大した。20年までに在庫の一元化を全社で完了し、実店舗とECの連動性をさらに高める考え。

 19年度も2月~3月9日の実店舗とECを合わせた売上高は、現地通貨ベースで前年同期比7%増で推移している。同社は19年度も既存店ベースで4~6%程度の増収を見込む。



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