「年収の壁」での働き控え 約7割が「していた」

2025/02/03 06:27 更新NEW!


 クラウド業務系システムのフリーウェイジャパンが実施した「年収の壁と働き控えに関するアンケート」調査では、24年に自社のアルバイト・パートが〝働き控えをしていた〟と考える回答者が約7割あった。調査対象は中小・零細企業の従業員・代表など。

 「自社・周囲のアルバイト・パートが働き控えをしていたか」の質問では、「そう思う」が44.3%、「どちらかというとそう思う」は24.3%だった。これらの回答者に「最も影響したのはどの年収の壁か」を聞くと、「103万円の壁」が38%で最多。次いで「130万円の壁」の35.5%だった。アルバイト・パートの働き控えで、24年末に人手不足を「感じた」のは71.8%。その対応は、「少人数で対応した(1人当たりの負担が大きくなった)」が75.8%で、「人手不足によって機会損失につながった」と考える人は85.9%に上る。

 こうした深刻な状況もあってか「103万円の壁」の引き上げについて、90.7%が「賛成」している。引き上げに賛成する人に妥当な額はどれくらいかを聞くと、「178万円」46.2%、「150万円」27.5%、「123万円」9.6%の順。引き上げが実現した際の期待は「労働者の手取りが増え、世の中の消費活動が活発になる」が74.8%で最も多い。

■「年収の壁と働き控えに関するアンケート」 中小・零細企業の従業員・代表取締役、個人事業主389人へのインターネット調査



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事