CINEMATIC JOURNEY 4 「ベルギー」(宇佐美浩子)

2016/05/31 12:59 更新


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日本・ベルギー友好150周年を迎えた今年。両国それぞれに年間を通してさまざまなジャンルのイベントなどと共に、150周年を祝うとのことです。そしてもちろん、ファッションやシネマの世界でも。

 そこで今回のCINEMATIC JOURNEYが向かう先は、ベルギーに決定!

 

 

 

まずは先日、友好150周年記念映画に認定された話題の新作『神様メール』

その監督、ジャコ・ヴァン・ドルマルが来日し、ベルギー大使館で開催された記者会見の話題を交えつつ、作品の魅力をシェアしたいと思います。

 というわけで早速、監督のコメントから

 神様に娘や奥さんがいる。神様の娘はパパが嫌い。女性が何かをする。

また自分の人生が短かったら人はどうするのか...などといったいろいろなアイデアから、

男性が制作したフェミニスト映画って、面白いんじゃないかな、と思ったのです。

 ちなみに、本作は支配にまつわる映画でもありまして。

たとえば、自分以外の誰かが決めたことに従わないと罰が下される、

なんてことに恐れることは何もない。

だから、『自分の思ったことをしなさい!』と思っているわけなんです

 と、スクリーンだけでは知り得ないエッセンスを交えつつ語ってくれた監督(写真下)。そうした一連のお話の最後に

 

 

 

オリジナルの映像には、幸せをシェアする多くのメッセージを配信していますので、

とにかく笑ってもらえたら嬉しいです!!

 と、スマイル

 さて、そんな監督からのコメントをベースに、本国ベルギーはもとよりヨーロッパで各国でも熱い支持を得た神様家族の物語(=シネマ)を少しばかりご紹介いたしますと… 

ベルギーはブリュッセルの3LDKのアパートに、妻と10歳の娘エアと共に暮らす神様は、なんとパソコンひとつで、人々の運命を操る日々。それはまるで、気まぐれなイタズラとでも称したい行為。

 

 

 

そんな父に耐え切れず人生初の家出(=家から初めての外出)を決意したエア。だが彼女もまた世界の人々に向け、❝余命宣告メール❞を送信するという驚きのアクション!

なのですが、実際に余命を知った人々に対面する度に、彼女がおこした行動の数々は、なんともユニークでミラクルの連続。

 やがて物語がフィナーレを迎えるころ、スクリーンを見つめる人々の心に宿るのは…

神様メール

5月27日よりTOHOシネマズシャンテ他全国公開

© 2015 – Terra Incognita Films/Climax Films/Après le déluge/Juliette Films Caviar/ORANGE STUDIO/VOO et Be tv/RTBF/Wallimage

 

 

 

さて、ご紹介したシネマ『神様メール』のとってもキュートでラブリーなヒロイン役のピリ・グロワーヌをはじめ、上の写真に写るゴリラと恋に落ちる主婦役のカトリーヌ・ドヌーヴほか、それぞれ個性豊かなキャラクターが登場するのもドルマル監督ならではのテイスト。

 

 

 

そして、ゴリラではなくモンキーのチャームで知られるベルギーの人気ブランド「キプリング」。おそらくご存じの方も多いかとは思いますが、ブランド名はあのイギリス人作家、ラドヤード・キプリングに由来しているとのこと。

よってあのモンキーチャームは彼の代表作「ジャングルブック」に登場するキャラクターだったというわけなのです。

 なおこちらでも、日本・ベルギー友好150周年を記念した限定モデルやイベントがいろいろ予定されていますので、要チェックのほど。

 


 

さて、続いてのベルギーへのCINEMATIC JOURNEYは『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』

 

 

 

ご自身のこだわりある創作スタイルに、私ごときが生意気にも「わかる~!」などと思わずにいられなかったのが、オランダのマイク・ファン・ディム監督。 

彼の長編2作目となる本作は、一言で表現するならダークコメディとなるのですが、より深くて温かい、ユーモアと人間味あふれる作品です。

 …誰もが今日が人生最後の日のつもりでいきるべき

 という、本作製作のきっかけに関する監督のインタビュー記事の一文を目にし、より一層「共感!」の思いがUP!! (実は監督も、本作の原作であるオランダ人作家ベルカンポの「De Surprise」で学んだとのことで…)

 

 

 

その気になるストーリーとは?

 幼少時の父の死をきっかけに、深い悲しみからの孤独感に包まれ、ついに母もこの世を去り、天涯孤独の身となった大富豪のひとり息子、ヤーコブ。

資産は慈善団体に寄付し、あとは天国へ向かう準備(?)にまっしぐらという最中に出会ったのが、ブリュッセルにある旅立ちのサポートをする不思議な会社と、そこで遭遇した一人の女性。

そして共に同じお任せコース「サプライズ」を選択するのだが…

 オランダの国民的コメディアンのイェルン・ファン・コーニンスブルッヘ。なんと彼は17kgも減量して挑んだ主人公役。また相手役を務めるジョルジナ・フェルバーンも同じく人気コメディエンヌ。ふたりの競演が絶妙な後味をシェアしてくれそう☆

 ちなみに、こちらもまた日本・ベルギー友好150周年記念シネマに認定された作品です。

 

 
5月28日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中

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