阪急うめだ本店4階のシューズギャラリー(婦人靴)の18年度売上高は前年並みの約60億円となった。「圧縮している」というバーゲンが前年割れだったが、正価販売は3%増と伸ばした。品目別では、スニーカーが大幅増となり、不振のパンプスをカバーした。
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品目別の売り上げ前年比は、スニーカーが32%増、ショートブーツが17%増、ローファー13%増、サンダルが横ばいとなった一方、パンプスは約10%減、ハーフ・ロングブーツは2ケタ減だった。
売上高構成比が高まっているスニーカーは、ラグジュアリーブランドのスニーカーが好調だったことに加え、2月下旬に新設した「スニーカー・エディット」が後押しした。既存の「スニーカーズ・バイ・エミ」も伸ばしている。
スニーカー・エディットの3月売り上げは2200万円(年間売上高見込みは2億円)と好調な立ち上がり。「ゴールデングースデラックスブランド」「ノーネーム」「ピエール・アルディ」「アトランティックスターズ」「カルフ」の売れ行きが目立っている。エディットの売れ方は、ラグジュアリーブランドのスニーカーの売れ方と同様とみている。
ゾーン別では、ラグジュアリーが面積増もあり10%増となった。コンテンポラリーでは「オデット・エ・オディール」「スタッカート」などの旬・トレンドゾーンが伸ばしている。
今後も、ラグジュアリーブランドやシューズデザイナーズブランドを強化していく方針。なお、18年春から開始したフリックフィット(東京)の3D計測を活用したマッチングサービスが「購買決定率20%」となっており、同サービスを起点にした事業展開も検討していく。