国内最大のGMS(総合小売業)イオンリテールの衣料品事業を束ねるのは、執行役員衣料本部長兼トップバリュコレクション社長の小田嶋淳子さんだ。岩手県のジャスコ(現イオン)1号店に入社して以来、大きな組織の中で、どのように仕事を広げてきたのだろう。小田嶋さんを千葉・幕張の本社に訪ねた。
多くの学びに感謝
――仕事を始めたのは。
今の北上市です。当時は江釣子(えづりこ)村と言い、岡田卓也イオン名誉会長の『大黒柱に車をつけよ』という本にも出てくるんですよ。地元の商工会議所や商店の人たちが作ったショッピングセンター「江釣子ショッピングセンターパル」。その核店舗になったジャスコに84年に入社しました。
総務・人事とか総務畑で入ったんですが、その後、婦人服の担当で初めて売り場に立ちました。1998年に横手南店へインナーの主任として転勤します。そこで、ジャスコ大学(現イオンビジネススクール)の商品部員コースを受講したんです。ずっと店舗にいて営業をするのか、それとも商品を作るのか。自分でキャリアプランを組めるような教育体系が充実していて、私は物作りの方に進みたいなと思い始めていました。
ちょうどジャスコ大学の受講が終わったタイミングで、東北カンパニー(現イオン東北)の商品部に行ったのが、2001年。本社には04年にベビーのマーチャンダイザーで行きました。イオンの、自分でやりたいことを自分で開くことができる制度を活用させていただいたと感謝しています。本社ではキッズが長く、インナーやレディスなどいろんな経験をして、あとメンズをやったらコンプリートだったんですけどね(笑)。
――仕事の面白さは。
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