カジュアル靴メーカーのグッドワン(神戸市、榊原好一社長)はボブソンホールディングスとライセンス契約し、24年春物から「ボブソン」のレディスカジュアルシューズを製造、販売する。同社がライセンス品を販売するのは初めて。10月25、26日に、神戸市の商工会議所会館でデビュー展を予定する。
靴の専門店・量販店に向け、サンダル、ブーツなども含み、年間7万足の販売を予定する。税込み3300~3980円。レディスカジュアルのセレクトショップや雑貨店向けにも販売したいとしている。
14年設立の同社は年間300万足を中国生産し、OEM(相手先ブランドによる生産)と卸向けがそれぞれ半数を占める。レディスの比率が80%で、広いサイズ展開と機能性シューズの製造を得意とする。平均価格は1480円だが、為替の影響や原材料・物流費の上昇に見合う値上げを必要としていた。しかし既存の自社ブランドでは販売先に値上げが受け入れられにくく、コストに見合った価格が通る認知度の高いブランドのライセンス品製造・販売を模索していた。
ボブソンのレディスカジュアルシューズにはCSR(企業の社会的責任)の一環として、パーツにペットボトル再生素材を採用するなどサステイナビリティー(持続可能性)にも取り組む。強い防水性や油分や水分を含む床面での防滑性、手を使わずにスムーズに着脱を可能にするなど、同社が得意とする機能性も盛り込まれる。24年春物以降も「ボブソンのイメージに特化した企画を強めていきたい」(榊原社長)としている。

このほか、サンフルのコンフォート靴「スマートウォーク」と協業で、ポリウレタン発泡樹脂製インソールのスニーカー(4980円)もスマートウォークとのダブルネームで販売する。