グローバル大手小売り3社の直近四半期業績は、主要市場での販売の好調と適時適品供給の仕組みで、高い総利益率を維持したインディテックスが2ケタの増収増益となった。ファーストリテイリングも中国大陸をはじめ海外事業の好調が続き、大幅な増収増益。H&Mは1ケタ増収にとどまり、原料と物流コストの増大、ドル高の影響で総利益率も低下したため、営業減益だった。
(柏木均之)
【関連記事】グローバル大手小売りの直近四半期決算 インディテックスは適時供給で高収益
店舗とEC連携で
インディテックスの2~4月の売上高は12.9%増。店舗立地の最適化と、実店舗とECの連携も強化してきた効果で、前年同期より1割少ない5801店で2ケタ増収を果たした。総利益率も6割台と高く、経費率も前年並みに抑えたことにより、EBIT(利息・税金控除前利益)も4割強の増益だった。
ファストリの3~5月は2割強の増収で、営業利益は3割強の増益。コロナの収まりとともにユニクロの主力海外市場である中国が大幅な増収増益となり、東南アジアや欧米も好調を維持した。国内ユニクロは円安の影響で総利益率が低下したが、海外市場の好業績がカバーし、5割台の総利益率を維持した。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!