SDGs(持続可能な開発目標)を背景に注目を集めるエコ素材。様々な取り組みが進むものの、手間が掛かる上に価格も高く、メインストリームになりにくいのが現状だ。こうした中〝環境と経済性〟の両立に向け、出口を見据えた仕組み作りが各地で始まっている。
(山田太志、中村恵生)
衣料以外も多彩に
兵庫県を中心に無農薬綿花の栽培に取り組んできた「かこっとん」プロジェクト。15年目を迎え栽培面積は3万平方メートル規模に広がり、100万平方メートル構想に向けた努力が続く。糸は10番から100番手まで開発が進み、地元産業の靴下をはじめ様々な衣料を販売。衣料以外にも綿実油を使った手延べそうめんやマヨネーズ、葉や茎の残渣(ざんさ)のペーパー、綿花酵母を生かした酒など商品は多彩だ。
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