縫製業や染色加工業で外国人留学生を採用する動きが広がっている。背景にあるのは人材不足。外国人技能実習生は中国やベトナムなど送り出す側の国の発展などから集まりにくくなっている。日本人の採用も増えているものの、まだまだこれからだ。留学生は日本の言葉や文化になじんだ貴重な人材。長期的な育成で海外進出するための幹部候補や企業と実習生の橋渡し役も期待できる。
(小坂麻里子)
「留学生は長く働くことが期待できる上、言葉の隔たりがない」と話すのは縫製工場、レスカリエ(岐阜県各務原市)の清水明子社長。留学生は元々日本の文化に興味や関心があり、永住の意識が強い。日本語学校卒業後に大学や専門学校へ進むためコミュニケーションが取りやすいという。
新工場の担い手
同社は服飾専門学校の留学生を22年4月に採用した。在留資格は一定以上の専門性を必要とする業務を行う「技術・人文知識・国際業務」(技人国)。コロナ下に人材が集まらなかったこともあり、ネパール人男性とベトナム人女性の採用を決めた。現在は8月に本稼働する新工場の担い手として教育中だ。
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