ファストリ柳井会長の一問一答 なぜ働き続けるのか

2024/09/09 06:30 更新有料会員限定


日本とアジアの学生たちと対話した柳井会長

 8月1日、ファーストリテイリングの有明本部で、東京大学とバングラデシュのアジア女子大学(AUW)の教育交流プログラムが行われた。ファーストリテイリング財団が支援するもので、両大学の学生が社会課題解決に向け議論した。プログラムの冒頭には柳井正会長兼社長も登壇した。日本とアジアの学生たちに何を語ったのか。8月2日付の紙面で紹介しきれなかった内容を公開する。

(本社編集部=柏木均之)

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「日本にはリーダーシップが足りない」

 世界中には難しい問題が山積みだ。個人、企業、研究機関が共同で問題解決に参加するべきだ。

 日本と日本人に一番足りないのはリーダーシップではないか。研究調査だけでなく、具体的に行動し、最後までやり抜くことは非常に難しい。日本とアジアの学生たちに世界をより良い方向に変えてほしい。

 AUWは恵まれない境遇の女性たち、難民や祖国を追われた学生を積極的に受け入れ、教育の機会を提供し、世界のトップ大学への進学や就職につなげている。東大はその功績を評価し、同校と学生交流協定を締結したアジア唯一の大学だ。

 両校の学生が互いの立場や文化に対する理解を深めることは大きな意味がある。まったく違う環境、歴史、文化的背景を持つ両校の学生がともに未来の社会を考えることは、日本とアジア、それぞれの社会に貢献することになる。

 垣根を越え、交流を深めることがコミュニティーの発展につながる。日本や世界の未来は皆さんの未来でもある。日本と世界の懸け橋となり、世界を良くするために考え、実行していただきたい。

 スピーチ後、柳井会長はアジアの学生たちの質問にも答えた。

「知らないことはできないし、伝えられない」

Q リーダーが成果を上げるためには何が大事か?

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