今、ファッションローが注目されている。経済産業省は今年3月、ファッションビジネスの未来を切りひらく新・基礎知識「ファッションロー・ガイドブック2023」を公開した。10月からはステマ(ステルスマーケティング)規制が始まった。内閣府は「AI時代の知的財産権検討会」を設置、生成AI(人工知能)と著作権の関係などの検討も進めている。日本アパレルファッション産業協会は先月からファッションロー入門セミナーを開始、日本繊維製品消費科学会が12月にファッションローをテーマに消費科学講座を開くなど勉強会も多数開かれている。
(特別編集委員・藤浦修一)
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ファッションローの内容は広範囲に及び、全体をこの紙面で取り上げることはできないが、12月の消費科学会のセミナーで講師を務める経済産業省のファッション未来研究会ファッションローWG委員の専門家3氏に問題意識を聞いた。
デザイン守るには
「ファッションデザインの模倣」に詳しい山本真祐子カウンセル弁護士(内田・鮫島法律事務所、群馬大学)は、ファッションデザインは、日本の著作権法では極めて限定的にしか保護されないと指摘する。
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