グローバル化やデジタル化を背景に、ファッションビジネスに関わる知的財産や契約など様々な法律問題を取り扱う法分野「ファッションロー」の重要性がますます高まっている。ファッションローを理解し、対策を取ることは海外を含め、新たな市場に挑戦する上で必要不可欠になってきた。こうしたなか、経済産業省はファッションローに関する初のガイドライン「ファッションローガイドブック2023~ファッションビジネスの未来を切り拓く新・基礎知識~」を作成した。ガイドライン策定の作業部会「ファッションローワーキンググループ」(座長=軍地彩弓gumi-gumi代表)で副座長を務めた海老澤美幸弁護士(三村小松山縣法律事務所)は「これからファッションビジネスを始める人たちや若いデザイナーなどから、新市場に望む大企業まで、幅広い事業者に活用してほしい」という。
(有井学)
21年11~12月に開催され、22年4月に報告書を公表した有識者会議「ファッション未来研究会」での提起を受け、ガイドラインは昨年11~12月のワーキンググループで議論され、今年3月31日に公表された。経産省のホームページに掲載しているほか、動画も配信している。