ファッションジュエリーブランドの春夏商戦結果がまとまった。1~6月での既存店売上高は、6社全社が前年を上回り、多くが2ケタ増の実績となった。ただし、昨年は4、5月に店舗がほぼ営業できていなかった背景があっての伸び。感染拡大が深刻だった1月後半から3月までは厳しい状況が続き、5月以降に顕著に客数が回復、ファッションジュエリーが動き出した形だ。ブライダルの回復はまだ鈍い。一方、店頭に客足が戻った影響もあり、ECはこれまでの勢いを欠いた。なお、この間素材価格高騰を受け、各社値上げを実施しているが、駆け込み、落ち込みは消費増税時と比べ軽微だったようだ。
(中村維)
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今春夏は「来店客数増の流れは明らかに感じられる」(ミルク)、「平常時とはいかないまでも、昨年と比べ購買意欲が戻ってきた」(サザビーリーグエーアンドエスカンパニー)と、各社徐々に市場の回復を感じられるシーズンとなった。