【軌跡】《産官学で人材育成 日本ファッション教育振興協会㊥》新たな4検定軸に事業を拡大

2024/05/27 12:30 更新有料会員限定


検定のテキストや問題集、ガイドブックなどの発行も重要な活動の一つ

 1969年に前身となる日本洋裁技術検定協会を設立してから約20年が経ち、ファッション産業の発展とファッション教育の内容の変化を受け、画期を迎えたのが90年代。時代の要請に応じ、91年に協会名を日本ファッション教育振興協会に変更した。戦後普及した洋裁教育の流れをくむ洋裁技術の認定に加え、93年にファッションビジネス(FB)能力検定、94年にパターンメイキング技術検定、98年にファッション販売能力検定を開始。ファッション教育全体の振興を目指す協会として、新たに99年に和裁技術の認定、06年からはファッション色彩能力検定も始め、活動の柱として検定事業を拡大してきた。

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FBの確立を受け

 70、80年代の国内アパレル産業は生産力が拡大、量産体制の整備が進んだ時期。繊維産業、アパレル産業に加えファッション小売業が成長し、各種FBが確立した。百貨店やファッションビル、セレクト店が隆盛となり、バイヤーやマーチャンダイザーなどの職種に憧れる若者も増えた。

 学校教育法の一部改正により76年、服装学園が専門学校として認可されてから服飾専門学校各校も産業界の変化に対応し、教育課程や学科編成を改編した。花嫁修業のような洋裁の延長の服装教育を行う学科に加え、アパレル産業の工程や職種の細分化に対応した学科を設け、ファッション企業で専門的な仕事を担う人材の育成を強化した。服作りだけでなく、ファッション流通やビジネス関連の学科の設置も広がった。

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