オーダースーツ「カシヤマ」を中心に販売しているオンワードパーソナルスタイルは、デジタルマーケティング強化と現場のサービス品質向上を両輪に、売り上げを伸ばしている。25年2月期の売上高は前期比37%増の62億円で、営業損益は黒字化。26年2月期第1四半期も前年同期比24.5%増と好調を維持しており、今後は商品拡充や出店、生産体制の整備を進め、まずは売上高100億円の達成を目指す。カシヤマは、店頭で採寸したデータを中国・大連の自社工場にリアルタイムで送信し、自宅に直接配送する仕組み。既製スーツ市場がビジネスシーンの変化などにより苦戦する中で、最短1週間という納期の早さが支持され、学生のオケージョン需要などを捉え、規模を拡大している。
(坂入純平)
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SNSで若年層を開拓
SNSを中心としたデジタルマーケティングに力を入れ、成果を上げている。オーダースーツは予約数が売り上げに直結するため、接点強化と拡大に力を入れる。24年にはティックトックを積極活用し、ネクタイの結び方など広告色を抑えた実用的な動画を投稿。自然なかたちで幅広い層への接触を図ってきた。
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