「エズミ」のデザイナー、江角泰俊さんは、7月末にクリエイションとディレクションを教える塾「ディレクリエイティブ」を開講する。ディレクリエイティブとはディレクションとクリエイティブを合わせた造語。自身が講師となって、出身校のロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズで学んだ「スケッチブックメソッド」を伝授する。
スケッチブックメソッドとは、スケッチブックにテーマやコンセプトを書き込みながらイメージを膨らまし、デザインやディレクションに発展させていく方法。ファッションデザインに限らず、多くのデザイナーやディレクターがこのメソッドを用いて創作活動を行っている。
対象者はクリエイティブワーカー。既存の仕事に違う角度からアプローチして新たなクリエイションに発展させたい、デザインとディレクションの方法を改めて学びたい。そんな人に向けて、授業を進める。
授業は8回の基本講座を通して、スケッチブックメソッドをもとに、ディレクション、テーマ、コンセプトの創造、デザインに発展させる方法を学ぶ。「クリエイションに触れること」「ディレクションを創ること」によって豊かな考えが生まれ、現状を打破できる力をつける。
第1期の授業は7月3週目から11月中旬まで、募集定員は1クラス10人、合計2クラス、場所は東京・渋谷のスタイレムスワッチギャラリー。基本講座8回に加え、プラス2講座を受講できる。受講費用は33万円(税込み、学生は22万円)。
「創造性は社会の役に立ち、世界とのコミュニケーションを切り開く。そんな気づきが生まれる場」を目指すという。今後は多方面から講師を招く予定だ。