防寒アウターの横綱ーダウンを学ぶ①

2017/09/03 04:45 更新


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9月に入って秋冬商戦も本格化。そんな冬の防寒衣料の代表格と言えば「ダウン」。今年は大きなトレンドもなく、色んなお店で色んなダウンが並んでいます。品質の違いや「そもそも」の知識など、あらためてダウンについて学びましょう。3回に渡ってお送りします。

◇◇◇

ダウン(Down)とは水鳥の綿毛のことで、胸元に生えている放射状の細かい羽毛のことです。衣料品や寝具品に使われるのは、グース(がちょう)やダック(あひる)のそれです。


ちなみに、ニワトリなどの陸鳥は、鳥の羽の軸に筋肉組織が入り込んでいるため、洗浄処理が完全でないとそこから腐食することがあるため普通は使われません。また、そもそも陸鳥は、水鳥ほど寒さ対策が必要ないのでダウンやフェザーの保温性も水鳥ほどはありません。

一般的には、ダックよりグースの方が機能面で優れていると言われています。価格も後者の方が高めです。これには、いくつかの理由があります。

①生体としてそもそもグースの方が大きいため、ダウンボール(羽根枝の数が多く産毛も残った、たんぽぽの綿毛のようなもの)そのものも大きく、かさ(ロフト)高に富んでいる

②グースの方が、羽枝が細く柔らかいが、コシもありダウンが壊れにくい

③グースはダウン同士が絡まりにくいたいめ、かさ高性を生み出しやすい。団子にもなりにくく、押しつぶしても元に戻りやすい

などが挙げられます。

ダウンボールが大きくなる前に食用になるため、一般的に、ダックからは大きなダウンが採取できない

ただ、製品の品質を決定するのは一様ではありません。

大きく成熟した鳥の方が良質なダウンが採れますから、例えば、未成熟なグースよりは成熟したダックの方がいいとも言えます。とはいえ、みなさんもご存知の北京ダックなど食用目的が多いダックは十分に育つ前に食べられるため、総じてダウンが小さく、機能面ではグースに軍配があがります。

いずれにせよ、未成熟なダウンはかさ高がないため、保温性は劣ります。しかも、小さなダウンは繊維が壊れやすいため短期間でヘタり易いのです。ポイントは生体の大きさなのです。

グースかダックかが問題ではありません。問われるのは生体の大きさなのです


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