ドームと筑波大 “大学スポーツ”でシンポジウム

2017/04/05 06:26 更新


 「大学スポーツの発展は、選手だけでなく大学全体に多くのベネフィット(利益)をもたらす」。「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームと筑波大学は、米国における大学スポーツの現状報告と、日本における大学体育局設置の提唱に関するシンポジウムを開いた。両者は大学スポーツの産業化を目指す包括的協定を結んでおり、昨年から米テンプル大学の協力を得ながら、大学スポーツの産業化で先行する米国の事例を共同研究してきた。

 報告会では、大学スポーツへのサポート・寄付金の増加、地域との連携促進など多くのベネフィットがあると指摘。NCAA(全米大学体育協会)に所属する大学のうち、学内スポーツの統括組織「体育局」がチケット販売やテレビ放映権料などの営利活動で黒字化しているのは一部の大学にとどまるが、多くの大学でスポーツへの投資が正当化されているのは、学生の帰属意識や地域とのつながりを強化するため、といった現状が紹介された。

 日本では大学スポーツは競技ごとに連盟があり、大学横断・競技横断的な統括組織が無く、各大学に体育局も無い。ドームと筑波大は今後、同研究を踏まえ、学内に体育局とその責任者(暫定アスレチックディレクター)の設置に動き出す。

シンポジウムの様子


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