《アパレルの特例子会社にみる障害者雇用》ワコールアイネクスト 配慮はするが遠慮はしない

2024/05/30 07:59 更新有料会員限定


京都本社にあるアイネクストの職場

 ワコールアイネクストはワコールホールディングス(京都市)の特例子会社として18年に設立した。設立時、障害者は6人で本社の清掃、メール便の集配・発送、文書やデータ管理などを担った。今年4月時点で43人に増え、本社、新京都ビル、麹町ビル(東京)で仕事をしている。ワコールからの出向者を含めると人員は66人。「障害者も出向者も、互いになくてはならない、相互信頼の関係」と鳥屋尾優子社長。グループ経営理念である「相互信頼」は、DE&I(多様性・公平性・包括性)と同じともいえ、その精神は特例子会社運営にも色濃く反映している。

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本社の生産性に寄与

 BA(販売員)や営業が整理していたファクトリーストアで出るハンガーは、アイネクストにまとめて送られ、サイズ別に分けてきれいにして送り返される。この業務は4店から始まり全店に広がった。「当社が受けた方がワコールの生産性に寄与できると判断できる仕事を受けている。経理、人事、販売などワコールのバリューチェーンのほぼすべてに関わっていて、今はアイネクストのキャパシティーがパンパンになり、〝取り合い〟になるほど」(鳥屋尾社長)だ。

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