有力店が選ぶデザイナーランキング 時間かけて育む姿勢がカギ

2020/09/08 06:30 更新


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 日本の有力店のバイヤーやディレクターが選ぶ「デザイナーランキング」は、ブランドの歴史や伝統を継承しながら、フレッシュな視点で物作りをするデザイナーに評価が集まった。モードやトレンドと言えば、早く回転していくものだったが、時間をかけて育む姿勢に共感するバイヤーが多かった。

 インターナショナル部門のレディスの1位は「ジル・サンダー」のルーシー&ルーク・メイヤー。17年の就任以降、ジル・サンダーの凛(りん)としたミニマルなスタイルを軸にしながら、様々な手仕事の技術を通して、どこか温かくて優しいスタイルを提案してきた。スタイルに大きな変化はないが、穏やかさと洗練を求める「今の時代感をとらえている」とし、支持率は緩やかに伸び続けている。

 キーワードはクラフトと言えそうだ。2位の「ボッテガ・ヴェネタ」を手掛けるダニエル・リーも、レザーを得意とするブランドのクラフトマンシップをモダンに再解釈する力が評価された。3位の「ロエベ」のジョナサン・アンダーソンは、陶芸家の桑田卓郎氏と協業した20~21年秋冬コレクションが記憶に新しい。毎年クラフトアワードを主催して、世界中のクラフト作家との交流も深めてきた。長い時間をかけてスタイルを形作っていく姿勢に、今を感じる。

 日本デザイナー部門では、デビュー間もないデザイナーも目を引いた。票は少なくベスト10入りはしていないものの、注目度が高い。「フォトコピュー」の竹内美彩は、ワークウェアの実用性や強さをモダンに落とし込むのを得意とし、「定番のドレスにはファンも付き、毎シーズン消化率も高い」(三越伊勢丹)。

 21年春夏デビューの「CFCL」は、「イッセイミヤケ・メン」の元デザイナー、高橋悠介が手掛けるブランド。サステイナブル(持続可能な)商品へのこだわりなど、デビュー早々から話題に上った。「ヘリル」の大島裕幸は、素材へのこだわりと色の選び方のセンスが評価された。

「ボッテガ・ヴェネタ」20~21年秋冬コレクション(写真=大原広和)

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