近鉄百貨店は5月28日付で、本店ファッションプロジェクト（FP）推進部を新設した。あべのハルカス近鉄本店のファッション感度を高めるとともに、フロア客数や買い回りを高める「スクランブルMD」の構築を目指す。すでに新規取引先の期間限定店開設に向けた商談を開始している。このほか、今秋にもファッション誌と組んだ新売り場の立ち上げを計画している。21～24年度中期経営計画の最終年度をめどに婦人服フロアを「一定の完成形」にしたい意向だ。
（吉田勧）
「創造できる」メンバー
FP推進部の専任メンバーは、渡辺克代本店FP推進部部長、取りまとめ役となる男性課長、婦人服や化粧品、食品菓子を担当していた20代、30代の女性の5人。「売り場運営にたけている若手社員を選出した。積極的に新しいことを創造できるメンバー」（渡辺部長）だ。渡辺部長は、自主編集売り場の販売員から始まり、海外ブランドの買い付け、完全買い取りブランドの運営、本店専門店（テナント）ゾーンのソラハの運営など「婦人畑」一筋で、この1年間は本店婦人服部担当ゼネラルマネージャーとして婦人服全体をみてきた。
