コックスLGBTQ向けECブランド 共感広げファン作り

2019/04/05 06:28 更新


 カジュアル専門店のコックス(東京、寺脇栄一社長)は18日、LGBTQ(性的少数者)向けのEC限定ブランド「8marbull」(エイトマーブル)の公式サイトをオープンし、オリジナル商品と仕入れによる韓国ブランドの販売を始める。

【関連記事】コックス、ECで2新ブランド LGBTQと若い男性向け

 LGBTQのプロデューサー4人を起用し、彼らの声を参考にした商品を企画・開発、仕入れすることで消費者からの共感を得る。頻繁に韓国へ足を運び、短いサイクルでの生産・買い付けも強みとする。

 「自分らしさ」を大切にしながら、ファッションで自己表現し、変化を楽しむことができる商品の提案を目指す。オリジナル商品は、性別を感じることなく着用できるようにビッグシルエットの服を中心とする。トラックスーツのようにレインボーカラーのテープをあしらったスウェットパーカやパンツなどがある。中心価格は5000円。毎月30型程度の新商品を順次販売していく。

 韓国ブランドは、オープン時はアマゾン・ファッション・ウィーク東京に参加経験のあるメンズ・レディス「フライノック」を扱う。その後は毎月ブランドを増やしていく予定で、5月はユニセックスカジュアル「メインブース」を販売する。

 同ブランドは、デジタル戦略部オムニチャネル推進グループの堀田実穂さんが約1年前に発案し、立ち上げに至った。ディレクターを務め、4人のプロデューサーの声を参考にしながら商品を開発・仕入れする。各プロデューサーは堀田さんに対して、1カ月に2テイストのスタイリングを提案していく予定。堀田さんは2週に1回の頻度で韓国へ行き、商品を調達する。

 今後はインスタグラムを中心としたSNSでのプロモーション、プロデューサーの影響力を生かしてファン獲得に取り組む。主要都市での期間限定出店、LGBTQ関連のイベント出店なども計画している。8日には、都内で業界関係者に向けたブランド披露会も予定している。

ブランドのディレクターを務める堀田さん。手に持つのは「メインブース」のTシャツ


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事