グローバルな視点を持って、自分自身の装いのルーツを考える――。ファッションスクール「ここのがっこう」は、「リトゥンアフターワーズ」のデザイナー、山縣良和が08年に開校し、ファッション業界やクリエイティブ産業で活躍する人材を輩出してきた。毎年、国際的なコンテストやアワードで成果を上げる卒業生が相次いでいる。産地の活性化にも取り組みながら、クリエイティビティーの本質に向き合う学びの場を築いている。
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生々しく伝える
ここのがっこうは08年11月20日、ファッションデザイン教室として開校した。山縣は07年に玉井健太郎とリトゥンアフターワーズを立ち上げ、東京のファッションウィークでコレクションを発表していたが、その延長線上にあることだった。クリエイションを教えることも、「装うことの愛おしさを伝える」考え方に基づく。伝え方が異なるだけだ。