伊ビエラのチッタスタディ大学の大学院で繊維を学ぶ「ビエラマスター」の学生と、日本の「産地の学校」のメンバーらが9月11日に交流会を行った。昨年は旭化成の招きで来日したが、今年はコロナ禍でかなわず、オンラインでの開催となった。
ビエラマスターの学生5人からは、自然とアートの融合をテーマにした自身の服作り、インターンの経験、関心事、将来の志望などそれぞれプレゼンテーションした。
糸編(東京、宮浦晋哉社長)が運営する繊維塾、産地の学校から参加した5人も、久留米、富士吉田といった産地を拠点にした自身のテキスタイル作り、サステイナブル(持続可能な)への関心、ウルグアイでの牧羊体験などについて報告した。
プレゼンテーション後のフリーディスカッションでは、互いの国のテキスタイルについてのイメージ、他国との比較、学生が制作したテキスタイルの具体的な手法についてなど質問を交わし、SNSを通じた継続的な交流を約束した。
ビエラマスターは著名な毛織物産地のビエラにあり、座学のほか、羊の飼育、紡織・染色、製品、販売・マーケティングまで幅広く学び、オーストラリア、日本、中国などで海外研修も行っている。エルメネジルド・ゼニア、ロロ・ピアーナといった地元企業のほか、海外のアパレルなどもスポンサーに名を連ね、旭化成繊維イタリアも支援している。