ビームスは学校向けの制服ブランド「ビームス・スクール」をスタートする。学校指定制服や自由制服、学校生活に必要な文具、雑貨などの製品を企画、販売する。
ビームスは88年からユニフォームを企画、生産、販売する事業「ユニフォームサーカス・ビームス」を運営している。開始当初はセレクトショップとしてのビームスを利用する大学生のサークル活動用のユニフォームの販売が主だったが、こうした学生が社会人となるにつれ、企業向けユニフォームを手掛けるようになった。
12年からは菅公学生服(岡山市、尾崎茂社長)と協業で、学校指定制服のブランドも監修してきた。今回、ビームス・スクールを始めるにあたり、菅公学生服との協業は継続しつつ、専業メーカーや小売店と組み、スクールユニフォームや文房具、タオルなどにも商品を広げる。
学校指定だけでなく、制服指定のない学校で着用するための自由制服なども扱う。制服のデザインはアイビースタイルを基本にする考えで、商品を企画するだけでなく、学生向けに服の知識や着こなし、手入れなどを教えるセミナーも行う予定だ。
セレクトショップとしてのビームスは顧客年齢が20代後半から上の世代となっており、10代へ向けたブランド認知向上が課題の一つだ。ビームス・スクールの事業を通じて、ビームスを知る親世代の子供に制服からビームスを知ってもらうきっかけも作りたい思惑がある。