5月の繊維倒産 大型倒産が2件、負債総額は高水準

2024/06/11 17:30 更新


 信用交換所によると、5月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上、整理・内整理含む)は31件で、前月比7件の増、前年同月比では11件の増となった。負債総額は91億3100万円で前月比2.1倍、前年同月比15.2%増だった。

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 件数は低水準だったが、大型倒産が2件発生したため、23年以降の負債総額としては23年3月の123億5900万円、24年3月の115億900万円に次ぐ水準となった。

 負債額10億円以上の倒産は平河(旧社名鈴乃屋、呉服ほか小売り)と藤丸(北海道帯広市、百貨店)、5億~10億円は1社。業種別では小売商が13件、紳士・婦人・子供服・被服製造卸7件、染色整理・特殊加工3件、織物卸2件など。原因別では業績ジリ貧が28件を占め、業績急変は2件、貸し倒れ損失は1件だった。 



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