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石油化学は再編を
――昨年を振り返って。
コロナ禍の20年以降、一時的にサプライチェーンの混乱があり、22年も半導体不足などでリスクが顕在化しました。昨年は少し落ち着きを取り戻し、巡航ペースに向かう一方、世界的なインフレや米中デカップリング(分断)も進み、前に進む要素と逆の方向とが混在した状況でした。
これらの環境を織り込んで23年度に臨みましたが、中国経済が想定以上に停滞し、引き続き浮上する気配は感じられません。業績も下期の回復を計画していましたが、米自動車業界のストライキの影響なども重なって回復が遅れています。
――22~24年度の3カ年中計の折り返し点だ。
マテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域を引き続き強化したいと考えていますが、特にマテリアルは多くの事業を抱えており、ポートフォリオ変革と生産性向上が欠かせません。成長する分野にリソースを重点配分することで、生産性向上につなげていきたい。
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