アルペン 「楽天カード」と提携 ネット×リアルを強化

2019/03/20 06:30 更新


 アルペンは楽天グループとの連携を強化し、ネットとリアルを連動させたサービスを拡大する。4月1日から、アルペングループが運営するスポーツ用品店全401店で、楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を利用可能にするほか、クレジットカード事業を手掛ける楽天カードと提携し、「アルペングループ楽天カード」の申し込み受け付けと発行を同日から始める。楽天カードと小売業が提携するのは初。

(杉江潤平)

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 同施策に合わせてアルペングループは、業態間で異なっていたポイントシステムを統一。店舗でも公式EC店でも利用可能で、最大5%ポイント還元し、特典も多い会員プログラム「アルペングループメンバーズ」を4月1日に始める。

 楽天ポイントカードをアルペングループの各店舗に導入することで、ユーザーは楽天ポイントカードか「楽天ポイントカードアプリ」を提示すると、買い物金額に応じて「楽天スーパーポイント」(200円で1ポイント)をためることができる。また、支払い時にはためたポイントを利用することもできる(1ポイント1円分)。

 一方、アルペングループ楽天カードを支払い時に利用すると、楽天カード利用分(100円で1ポイント)、楽天ポイントカード利用分(200円で1ポイント)の楽天スーパーポイントをためられるだけでなく、アルペンの独自ポイントも同時に付与する。アルペングループ楽天カードの会員獲得目標は初年度30万人。

 楽天とは今後、リアル店とデジタルをつなぐ様々な施策を打つ。5月6日からは、「アルペン楽天市場」のウェブ上で事前エントリーし、アルペングループの実店舗で5000円以上買い上げた客に、楽天スーパーポイントを500ポイント付与するキャンペーンを実施。これにより「実物を見ないと買うのが不安」といったネット購買時のためらいを解消し、ネットから実店舗への送客を図る。

 「今後の成長のためには、リアルとデジタルをシームレスにつなげる必要がある」(水野淳之社長)として、楽天との包括的パートナーシップを結んだ。現在、アルペンの売上高に占めるEC比率は約3%だが、今提携などをてこに、2~3年以内には10%に引き上げる。

発表会見に臨んだ水野アルペン社長(左)と三木谷浩史楽天代表取締役会長兼社長

 アルペンは04年8月から楽天市場に出店している。昨年は「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2018」の「総合賞」を受賞した。

アディダスと共同販促キャンペーン

 アルペンは、4月21日までアディダスジャパンと共同販促キャンペーンに取り組んでいる。ソロラッパーのスカイハイさんと、歌手・女優の宇野美彩子さんをイメージキャラクターに起用。「アディダス」ウェアで春らしい着こなしをする二人の動画を特設サイトで流すほか、ラジオ番組風に二人がトークした音声を「スポーツデポ」と「アルペン」の店内で流す。

 期間中にアディダス商品を5000円以上購入した客から抽選で100人に、〝春を楽しむアイテム〟を進呈するプレゼント企画などを展開する。

キャンペーンの発表会では、店内放送を公開収録した


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