イオンリテールは3月15、16日、イオンスタイル品川シーサイド地下1階食品売り場で、高齢者介護のケアラーを支援するプラットフォーム「マイスキュー」の初のイベントを開いた。来店客数の多い食品売り場でシニアケアに向けた「ケア活」を広く認知、啓発することが狙いで、食品や寝具、調理家電などパートナー企業6社に加えて、生活用品卸のフジイ(東京)と協業した6ブランドが出展した。
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マイスキューは昨年9月、同店1階に初の常設店舗を開いた。シニアケアステーションとしてケアラー向けの商品やサービスの紹介、セミナーの開催、カウンセリングなど行っている。店舗で商品は販売せず、企業とケアラーをつなぐ。展示商品はこれまで同社と取引がなかった中小企業やスタートアップが7割を占め、展示会などで企業を発掘して現在、パートナー企業は約200社まで拡大した。毎月ローテーションで70~90社の商品をピックアップする。一方で、マイスキューアプリで積極的に情報発信しており、会員登録数は予定を上回る20万人近くまで広がってきた。
「ケアラーが負担に感じない、豊かに生活できるケア活を定着させていきたい」(小林圭マイスキュー事業部OMO推進統括マネージャー)として、今後はイオンモールなどでイベントを開くほか、今年は関西地区での常設店舗と、展示した商品が直接購入できるECサイト「マイスキューマーケットプレイス」の開設を計画している。