イオンリテール ゆかた文化を途切れさせない コロナ下、着用シーン広げて

2021/07/07 06:29 更新


鮮やかな〝彩ゆかた〟

 イオンリテールは7月7日、家ナカ、街ナカ、商業施設と、着用シーンの提案と併せて今夏のゆかたを発売する。2年続けて花火大会などの中止が相次ぐ中、まずは「ゆかたを着る文化を途切れさせない」狙い。

【関連記事】イオンリテール 売り場のDX加速 AIカメラで販売支援

 コロナ禍で20年夏のゆかた需要は蒸発したが、この夏も終息には程遠く、各地で花火大会や盆踊りが中止されている。2年続くことでゆかたを着る習慣が失われかねない恐れがある。ゆかたはGMS(総合小売業)にとって夏の重要な商材であることからも、イオンリテールは来年以降にゆかたを着る文化を引き継ぐため、新商品の投入とともに目下の生活様式に合わせた着用シーンを打ち出す。

 家族団らんをゆかたで彩ることや、ゆかたを着ての街歩きを売り場などでアピールするとともに、〝ゆかたでイオン〟として、ゆかたを着ての来店を促す。7月7~20日の購入時にはグループの「イオンシネマ」「モーリーファンタジー」で使える特典を付け、8月6~15日には入居するグループのSCのイベントと連携、専門店で5%割引などを行う。これらにより売り上げを大きく伸ばすよりもまずはゆかた着用を今後につなぐ。

 新商品としては吸水速乾、接触冷感の〝伊勢型紙ゆかた〟(帯、下駄とセットで1万円)、〝彩ゆかた〟(同9800円)や専門店くろちくの柄をアレンジした〝くろちくゆかた〟(兵児帯とセットで1万円)などを販売する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事