イオンリテールは、近くオープンするイオンスタイル川口などを通じて、AI(人工知能)を活用した売り場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速する。これにより新たな買い物体験を打ち出すとともに、効率的な販売やフードロスの削減を実現する。
ベビーカーやランドセルなどの売り場でカメラを通じた映像をAIが分析、購入を検討している客を検知すると従業員に通知が届き、接客対応に入る。実験店では通知からの接客によって買い上げ率が2.3倍になったという。イオンスタイル川口に導入するとともに、80店に広げる計画。また、映像データから導線や手を伸ばす頻度の高い商品棚を可視化することが可能で、効率的な売り場レイアウトや品揃えにつなげる。
総菜売り場では販売実績や天候、客数などから、売り切ることができる割引率の「AIカカク」を出すシステムを導入、作業の軽減とともに食品ロスの削減につなげる。7月末にほぼ全店の350店に導入する予定。