住商GL、千趣会の物流子会社の株式51%を取得

2017/07/27 15:57 更新


 住友商事の100%子会社、住商グローバル・ロジスティクス(SGL)が千趣会の100%子会社で物流事業を担うベルメゾンロジスコ(本社岐阜県可児市、河瀬渉社長)の発行済株式51%を取得する。27日にSGLと千趣会との間で株式譲渡契約を締結、9月1日に譲渡する。

 ベルメゾンロジスコは、主に「ベルメゾン」で取り扱う商品の発送業務を行っており、岐阜県可児市と岐阜県美濃加茂市の2か所でディストリビューションセンターを運営している。住友商事とSGLは、ベルメゾンロジスコにシステム運用を含むオペレーションノウハウを提供することで、「生産性の向上、競争力強化と顧客の利便性の向上に貢献する」としている。

 住友商事とSGLは、長年にわたり東京都心部に近い関東地区で通販事業者向けに物流センターを運営してきた。代表的な物流センターは、千葉県習志野市に構える茜浜センターで、テレビ通販ナンバーワンの「ショップチャンネル」などの物流機能を担っている。

 現在、SGLの国内ネットワークは、北海道1、関東9、近畿2、九州1。空白地だった中部地区で事業を行うベルメゾンロジスコへの出資を通じて、「エリア補完により、更なる受注を取り込む」考え。

 千趣会はカタログを中心としたビジネスモデルからECの強化を進めている。今回、住友商事グループと物流の効率化に取り組むことで、「通販事業のベルメゾンをはじめとしたグループ内物流の競争力を高めるとともに、コア事業へ集中できる経営体制を整える」としている。



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