セブン&アイ・ホールディングスは、ニッセンホールディングスを完全子会社にする。これにより業績不振におちいったニッセンHDの抜本的な事業構造改革を急ぐ。
セブン&アイHDは13年12月にニッセンHDを、株式の50・74%を保有する子会社にしていた。オムニチャネル戦略推進に向けて通販大手の機能を活用することを見込んだが、ニッセンHDの業績悪化に歯止めがかからなかった。
ニッセンHDの16年1~6月期は、売上高が576億5400万円(前年同期比27・2%減)に落ち込み、営業損益は51億8100万円の赤字となっており、債務超過及び資金ショートが危ぶまれる状況におちいっていた。
完全子会社化はそうした状況を回避するとともに、迅速な改善策を打とうというもの。事業領域の重点シフトなどを進めるという。ニッセンHDは10月27日に上場廃止となる予定。