繊研新聞社は今年7月20日に創業75周年を迎える。08年には創業60周年記念事業として日本の繊維・ファッションビジネスを振り返る連載を掲載し、これを『繊維・ファッションビジネスの60年』(繊研新聞社刊)として発行した。今回はその後の15年あまりの国内の素材メーカーや産地、そして商社の動きを振り返る。
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商社繊維事業
メーカー系、総合商社中心に統合や売却 厳しい環境下、効率化進める
この15年の商社繊維事業の再編の動きをまとめた。メーカー系商社のグループ内での再編・統合や、総合商社では繊維事業の縮小、OEM(相手先ブランドによる生産)子会社の集約や売却が大きな流れだ。事業環境は激しく動いた。08年9月のリーマンショックをきっかけに10年ごろまで消費が低迷。その後東日本大震災がありながらも日本の衣料品市場は10年を底に回復し、18年にはリーマンショック前の市場規模(9兆円超)を超えるまで復調した。しかしコロナ禍で一気に8兆円強にまで縮小。徐々に回復しつつある。
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