「イッセイミヤケ」出身の松村光さんが新ブランド

2019/01/25 06:28 更新


 プロダクトデザイナーの松村光さんがクリエイティブディレクターとなって〝実験的デザイン〟を追求する製造販売事業会社の52DESIGN(ゴジュウニデザイン、東京)は25日、ライフプロダクト「ゴジュウニ・バイ・ヒカルマツムラ」を立ち上げ、南青山に旗艦店「52D.L.STORE」(ゴジュウニ・ディーエルストア)を開設する。

 第1弾として、形やサイズ、色、柄を自在に変化させるバッグ「ミスロボット」でPVC(塩化ビニル)製3モデル(2万4000~5万8000円)と、空いたスペースに物を置くための「カプセルピンチ」(2200円)を商品化した。

「52D.L.STORE」の店内

 松村さんは「イッセイミヤケ」でバッグや小物のデザインに携わった経歴を持つ。「自分たちで作ったものを自分たちで売ることに挑戦したい」として、物を効率的に作る「システムのデザイン」を念頭に今回のプロジェクトを進めてきた。

 ミスロボットは、国内の付属メーカーの協力を得て開発。特殊なニッケルメッキを施したアルミニウム製のジョイント金具を使い、高周波ウェルディング加工で成型・溶着したスクエア型のパーツを組み立てる製品で、革、ナイロン、合皮などに応用できる。革を除いて、針や糸を使わない。強みは「独自のアッセンブル技術を構築した組み立てライン」で売る場所に近いところで生産できること。茨城の提携工場に専用の生産ラインを設けるほか、神宮前の事務所にも工房を作った。将来は「グループ会社の欧州拠点を生かし、現地で組み立てて輸出する」ことを視野に入れている。

PVCのパーツをジョイント金具で組み立てる「ミスロボット」を説明する松村さん


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