【連載】FBで働く仕事の魅力 山田浩司さん

2013/12/04 14:59 更新


納得につながる普段の会話

 ■今の仕事 売り上げを作る手段を考え、設計する仕事です。仕入れ額の枠内で、今年は何枚スカートを仕入れるかなどを決めます。前年に売れ、今年も売れる見通しがあれば実績を基に数量を決めますが、全く新しいトレンドが出てくれば勘、というか数字のセンスにかかってきます。例えば12年はレディス市場でパンツが良く売れましたが、13年はスカートスタイルに切り替わったので、前例がない中で発注数を読む必要があります。もし仕入れ商品が売れなかったら在庫になり、直接的に売り上げが減るため責任は重いです。

 動きは決まっていて、計画、検証、修正を1週間単位で繰り返します。月曜は前日までの状況を検証する週1度の会議があり、資料作りと分析に時間を割きます。ベストセラーリストなどデータは潤沢ですが、何を読み取り、生かすかは腕次第。売り上げが悪い時は、商品企画者や販売責任者の意見を総合し、客観性ある理由を導きます。個人攻撃になっても解決しません。悪い理由を探し、皆が納得し「試してみよう」と前向きなムードになることが大事。ブランドの真ん中で話を聞き、指示する役目なので普段から仕事以外の会話も心掛けています。火曜は会議の決定を全店へ配信し、店頭のボディーや打ち出しに反映。土曜は店舗巡回や接客で1日中店にいます。数値管理に傾きがちですが、実際の客を見るなどして現場感覚を取り戻します。

 ■やりがい 皆の雇用やボーナスに直結するので大変ですが、ブランドが成長し、各店が予算を達成すると嬉しいです。店長に達成感を得てもらい、それが本部メンバーの喜びにつながればと思います。

 ■後輩たちへ 何でもやってみること。全てに意味があると思います。

パルディスコート山田MD

●パル ディスコートMD山田浩司さん
大阪文化服装学院卒。在学中、パルと提携したコースを受講し、実地で店舗運営を体験して結果が認められ、01年パルに入社。「ディスコート」の前身「パル」の仕入れ担当を経て、5年前からMDを担当



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