ニット製造の米富繊維は(山形県山辺町) は24年秋冬、自社ブランド「ディスイズアセーター」の第4弾の販売を始めた。「セーターは色を着る」をテーマとした、太さや色の異なる4本の糸を撚り合わせた特別な杢糸を使用したカシミヤ100%セーター(6色)だ。
12月7日から「ヨネトミストア」(山形本社の店頭とオンライン)、13日からセレクトショップ「ディストリクト・ユナイテッドアローズ」で扱っている。24年秋冬以降は、より豊富なカラーバリエーションの中からオーダーができる受注会の開催を予定。
「市場にあふれ、品質も価格も千差万別なカシミヤセーター。だが、一方でその仕上がりはどれも似かよったような、単一色のソリッドなものばかり」と見る。セーターの魅力の一つは「色を着る」ことであり、「まだ豊穣なフロンティアが残されていて、着る人や見る人をもっと楽しませるカラー・クリエイションが可能なはず」と期待を込める。
カシミヤセーターは、内モンゴル産カシミヤ100%の糸を天じく編みした。セーターの本場英国のニットブランドが古くから採用しているクラシックな「サドルショルダー」による袖付けにした。色は全て杢調でグレー、黒、黄、赤、緑、サックス。4サイズ。税込み7万1500円。
第1弾(20年秋冬)はシンプルな「ふつうのもの」、第2弾は長く愛される「アランセーター」、第3弾は「光電子」ナイロンの糸を使ったコンディショニングウェア。第4弾のカシミヤは同ブランドでは初だが、同社の別ブランド「ヨネトミ」で20年秋冬から「リジッドカシミヤニット」シリーズとして定番化している。生成りでタフに日常使いできるとして人気を集めている。