愛知県中央部に位置する岡崎市で、独自の地方小売りビジネスを確立したファイブホールディングス。郊外に商機を見いだし、鮮度の高いブランドを誘致したFC事業、自社セレクト事業を展開し、25年度には目標としてきた100億円を突破した。EC全盛のこの時代にリアル店の価値を追求し、地方からファッションの楽しみを根付かせる。
無印良品が転機に
創業者でCEO(最高経営責任者)の太田貞利がファッションでの自立を考え始めたのは高校生の頃だった。牧場の次男として生まれ、酪農関係の高校に通うために北海道に渡った。実家は兄が継ぐと決まっていて、目指したのは酪農家を助ける獣医。しかし、それで生計を立てるのは難しいと担当教諭の一声で、それならばと考えたのが「郊外でやるスポーツやファッションの店」。幼い頃からサラリーマンには向かない性分。そして自分でやるなら、大好きなファッションで身を立てたい気持ちもあった。それが原点だ。
