パターン設計のミザーニ(東京、佐野幸策代表)は、和紙を主力素材にした大人の男女向けブランド「Pepar」(ペーパー)を26年春夏物からスタートした。天然素材でありながら軽さや吸水速乾性、制菌・消臭性など高い機能性を備えた和紙にこだわっているのが大きな特徴だ。子供服主力のこれまでの商品開発をリブランディングする中で、新たに立ち上げた。レディスを中心とした大人服で卸先開拓を目指す。
(大竹清臣)
糸からこだわり
ブランド名は人と紙の関わりを意味した造語。「e」にはエレガントな服作りを強調する思いも込められている。和紙に着目したのは、佐野代表の子供の肌の悩み解消がきっかけだ。さらっとした肌触りで、冬は通気性を維持しつつ保温性もある。人や地球の生態系に優しい天然の原料でもある。
これまでは綿の混紡が主力だったが、今回は和紙に超長綿の強撚糸とレーヨンを混ぜた糸を企画し、シルキータッチでドレッシーな生地を活用する。
レディス・メンズのドレッシーなシャツからワンピース、デニムパンツ、スウェットのワンマイルウェア、カットソーのインナーなどを提案する。
綿45%・和紙38%・レーヨン17%のドレスシャツはスタンドカラー(税込み3万2500円)と襟付きがある。宇都宮市の就労継続支援事業所「テラス」(運営トモスカンパニー)による刺し子が一部に施されているシャツ(3万6300円)をはじめ、カジュアルタイプやワンピースも揃える。
ボトムは和紙50%・綿50%の15オンスデニムを使ったパンツ(3万5600円)や、レーヨン混ピケのラップスカート(2万6000円)のほか、ワンマイルウェアのスウェットパンツも打ち出す。
インナーでは和紙53%・レーヨン47%のドレスTシャツ(1万4500円)やタンクトップ、ボクサーショーツ(4450円)などがある。
パターンも工夫
服作りには、パタンナーとして、肌ストレスが軽減するように縫い代を肌に当たらない部分に変更したり、ショーツのゴムの縫い代を外側にするなどの工夫も盛り込む。シャツは動きやすい型紙作りを生かしたうえで、エレガントに仕立てる。
「今後は期間限定店など一般生活者とのタッチポイントを増やしたい。国内で一定の店舗数の卸先が開拓できたら、将来的にはサステイナブルな原料を強みに、欧米など海外販路開拓に挑戦したい」(佐野代表)と意欲を見せる。
