個性的な造形が魅力のジュエリー「フレイドペタル」 デザイナーは異業種と二刀流

2026/02/25 11:00 更新NEW!


着用時にも目を引く個性的な造形が特徴だ

 「フレイドペタル」は2月にスタートしたユニセックスジュエリーブランドだ。左右非対称の個性的な造形や、地金を惜しまない重量感のある作りを強みとしている。昼は再生エネルギーの営業職、夜はジュエリー製作の二足のわらじという、デザイナー兼ディレクターの酒巻ひかるさんの働き方も面白い。

(高塩夏彦)

 酒巻さんはアパレル企業で生産管理の仕事をしながら、専門学校でジュエリー作りを学んできた。「趣味程度で始めたが、いつしか自分のブランドを持ちたいと考えるようになった」(酒巻さん)。

 その後、昔なじみの経営者に誘われ、太陽光発電システムの販売などが主力のGXフォースに営業職で転職。BtoC(企業対消費者取引)事業にも手を広げたい同社の社内ベンチャーとしてフレイドペタルを立ち上げた。

 学校での学びを生かし、原型の造形から酒巻さんが行う。鋳造やメッキは外注だが、中間業者を介さず自ら選んだ工場へ直接持ち込む。「昼はソーラーパネルの商談をして、夜は原型作り。大変だけど楽しい」と笑う。

 商品はシルバー925製。銀と18Kメッキの2色がある。こだわりは「決まりすぎない」デザインのバランス感だ。例えば立体的な模様のリングは、植物の茎の断面を顕微鏡で見た時の形をイメージした。うねるような不思議な造形が目を引く。曲線を生かしたシンプルな形のチェーンのネックレスやブレスレットもある。

 仕上げはあえてピカピカに磨かず、少しマットさが残るように工夫している。「その方が肌に乗せた時になじむ」ためだ。

 着用時にずっしりとくる感覚を重視し、肉抜きなどをしないのも特徴。地金の値上がりが顕著だが、中間コストを省いているため、リングで2万円台~6万円台ほどに収めている。

地金をぜいたくに使った重量感も自慢

 主な販路は自社EC。今後はセレクトショップやギャラリーなどでの期間限定店も検討している。「人通りの多い商業施設よりも、お客様とじっくり向き合える場所が理想」。将来的には高感度層が多いショップへの卸もしたい考えだ。



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