スポーツ小売りチェーンのゼビオは、ボードスポーツ中心のセレクトショップ「H.L.N.A」業態の出店を進める。今後4、5年で「スーパースポーツゼビオ」店内などに25店を構える。20年の東京五輪からサーフィンとスケートボードが正式競技となり、ボードスポーツの盛り上がりが予想されるため、提案を強化する。
(杉江潤平)
プロサーファー・俳優・カメラマンで、次世代のボードスポーツを発信する組織「H.L.N.A」の代表も務める中村竜氏と組んだ。ボードアイテムだけでなく、その背景にあるカルチャーやライフスタイルも店内で表現、エントリー層からコア層までを一つのストアでカバーできることをコンセプトにしている。インテリアのプロデュースやボードギアのディレクションには、「ザ・ノース・フェイス」の国内店舗で新業態開発などに関わり、現在フリーランスでプロデューサー業をしている小口大介氏を起用した。
10日には1号店を「スーパースポーツゼビオテラスモール湘南店」に導入。広さ約330平方メートルの店内中央には、米国の“サーフ小屋”をイメージした小部屋を設け、雰囲気を出した。ボードブランドだけでなく、ボタニカルブランド「ザ・ランドスケーパーズ」や、アウトドアグッズなども揃え、自然を感じさせる工夫を施した。
店内の様子
店内の様子
店内の様子
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■総合プロデュースした中村氏の話
ボードスポーツの店を作るのは念願でした。サーフ、スケート、スノーを本気でやる人が足を運べて、なおかつその背景にあるライフスタイルやファッションが好きな人たちも入れる店を作りたいと思っています。たいていはどちらかに偏ってしまいがちですが、自分たちが表現したいのは、両方とも突き詰める人たちが来たいと思える店。ゼビオに来るお客様へボードスポーツに関心を持ってもらい、良い意味でのミックス感が出ることを期待しています。
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